絶望のなか
照らしてもらえた光で、
同じような誰かの暗闇に
光を灯すこと
弟はダウン症で知的障がいがあったものの、岸田家は笑いの絶えない明るい家庭でした。しかし私が中学2年生のときに父が急逝し、高校時代には母が車いすユーザーとなってしまいます。行く末を憂い絶望した母に、「生きていて良かった」と思ってもらえるよう志望したのが、社会起業学科でした。関学に進学して以降、つらいときや苦しいとき、手を差し伸べてくれる人たちと出会えたおかげで、私の暗闇にも希望の光が灯ったと感じています。これまで何度も傷ついてきたことで、自分と同じような人たちの存在にも気づきやすくなれました。悲劇を喜劇に変えるような自分にしか書けない文章で、つらさや苦しさを抱える人たちの心に、光を灯すことができればと願っています。
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