パブリックマインドの
源泉であり、
自らを未熟だと諭し
鼓舞してくれる
コーチのような存在
「地の塩、世の光となれ」。中学部、高等部時代に毎日の礼拝で耳にタコができるほど聞いた聖句です。自らの存在をして、この社会に何が残せるだろうか。どう貢献できるだろうか。そんなことを毎日時間を取って意識的に考えているわけではありません。でも、暮らす中で、仕事をする中で、実は息をするように考えているようにも思います。あるいは潜在意識の中で自問自答しているといった方が正しいのか。私の従事するまちづくりや都市づくりは一朝一夕に形になるものではありません。それはまちや都市が多様な「人」や「場」の集積であり、故に多様性を尊重した合意形成とそれを先導する強いビジョン、リーダーシップが必要だからです。言わずもがな、ビジョン、リーダーシップの礎となるモチベーションは他者のため、世のために向けられたものであるべきです。自分のこれまでの歩みを振り返り、これからの展望に思いを馳せるとき、Mastery for Serviceとは自身のパブリックマインドの源泉であることに気づかされます。また、何歳になっても自分を未熟であると諭し、絶えず努力、鍛錬を積み重ねて器量を磨くことを促してくれる姿形のないコーチのような存在なのだとも思います。
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