生きる目的・経営の目的を
高め続けること
27歳で三代目として事業を継承して以来、経営者として、社内外の関係者のベクトルを一致させ、大きな仕事を成し遂げるにはどうすればよいのか、また、何をベースにして心を一つにできるのかという問いを、常に考え続けてきました。そして、「自分の生きる目的、経営の目的とは何か?」という根源的な問いに向き合う中で、Mastery for Serviceという言葉がよく頭に浮かびました。当初は、先代から受け継いだものを発展させ、次世代に確実につなぐことが自身の使命だと捉えていました。しかし、目的を深く問い続けた結果、ある時、使命だと信じていたものが「義務感」になっているのではないか、また、「あるべき三代目」を演じているのではないか、と感じるようになりました。そして、先祖からつながるいのちに感謝し、目の前のことに真摯に向き合い、誠実に生きることが、自分自身と周囲のいのちを輝かせ、結果として次世代につながるのだと考えるようになったのです。この意識の変化を機に、自身の役割だけでなく、「自分らしさ」も大切にできるようになりました。それ以降、私の人生も事業も、より明るく開けてきたように感じています。これからも、「生きる目的・経営の目的」を日々問い続け、高めていけることを心から楽しみにしています。
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