人間関係や企業、
社会といった
大きなコミュニティで
求められている役割に気づき、
全うすること
経営者として、理念を大切に仕事をしてきて感じることは、Mastery for Serviceほど広く浸透している理念も珍しいということです。特に、学生の時から勉学の目的として叩き込まれた、「サービス(奉仕)」という言葉は私の人生に深く影響を及ぼし続けています。私は3代目経営者なのですが、赤字の会社に入社し、当初は「会社を時代に合わせて変化させること」が自分にとっての「サービス」だと信じていました。血尿を出しながら必死でがんばりましたが、全く上手くいきません。思い立って全社員面談を行ったところ、二つのことに気がつきました。一つ目はすばらしい社員がいること、二つ目は変化を強要されることは彼らにとって人生の否定だということ。頭を打たれて自分の「サービス」の目的を【社員の人生を肯定しながら、会社に変化のきっかけをつくること】だと再定義したところ、今までの苦戦が嘘のように業績が回復しました。私にとって、「サービス」の本質とは、コミュニティや組織、国といった自分より大きな存在が自分に期待していることに気づくことである、と思うのです。
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