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私にとってのMastery for Service





1989年、私は応援団総部吹奏楽部に所属していたとき、統合失調症になりました。それから2003年に自営の音楽事務所を立ち上げ、ピアニストとして活動し、ピアノやリュートを演奏してきました。2007年には、統合失調症の当事者として社会活動を行っていることから、第4回リリー賞を受賞。その後、統合失調症の服薬治療、リハビリやデイケアにより、2008年に寛解という形で安定してピアノの即興演奏や即興作曲をするようになり、統合失調症の可能性を広げた当事者として、全国各地で統合失調症についての講演とピアノ演奏というコンサート活動をすることになりました。コロナ禍にコンサート活動は休止しましたが、今はYouTubeにて即興で作曲した動画を一発撮りで配信しております。この活動の原点には、まさにMastery for Serviceの信念が常にありました。リリー賞受賞時は、関西学院大学内でもコンサートをしました。今後もこういった演奏する当事者がいることを知ってほしいと思います。

ピアニスト

横島 若騎さん

関西学院大学社会学部 1992年3月卒業

6歳からピアノを始める。応援団総部吹奏楽部で第36回全日本吹奏楽コンクール金賞受賞。翌年20歳の時、統合失調症を発症。卒業後、ドイツ・ベルギー・オーストリアで独学で楽器史を学び、帰国後の1995年にラウンジ奏者としてピアニストデビュー。2003年、音楽事務所P.p&p.C(ピアノポピュラーアンドプレイカンパニー)設立、出張演奏を始める。2006年、NHK Eテレ「きらっといきる」に出演。2007年、自立に取り組む個人・団体を表彰する精神障害者自立支援活動賞(リリー賞。現:リカバリー活動賞)を受賞。現在、全国各地での演奏、統合失調症の啓発活動を行う。

  • 50代
  • クリエイティブ職
  • 芸術