自分の経験を
人々に伝えていくこと
2024年3月、僕はギラン・バレー症候群という病気になりました。10万人に1人と言われ、その中でも数%の人しかならないレベルで最重症化し、翌日には全身麻痺で全く動けなくなり、人工呼吸器を着けられICUに入りました。呼吸や食事や排泄など生まれてから当たり前にできていたことが突然できなくなり、コミュニケーションも取れなくなりました。苦しい、辛い、怖い、寂しい、さまざまな感情を味わいました。4ヶ月半を経て退院した今となってはとても貴重な経験ができたと思っています。この病気になったことこそが苦難であり、前を向いて耐え忍ぶことが練達や希望につながっていくのだと気づきました。これからの人生は同じ病で苦しむ人々の希望となれるように過ごしていきたい、それが自分にできる「奉仕のための練達」なのだと考えています。関西学院で学んだからこそこの気持ちにいち早くたどり着き、病床でも「必ず復活してこの経験を人々に伝えていこう」と日々リハビリに励み、現在は仕事にも復帰し病気のこともメディアやSNSで発信しています。この経験を通して学んだ、日々に感謝すること、どんな状況でも気持ちを保って前向きに取り組めば事態は好転すること、それらを俳優・家庭教師としてたくさんの人に伝えていきたいです。
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