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私にとってのMastery for Service






調

大阪のおばちゃんが飴をくれる優しさのように、一歩踏み出す行為が隣人を孤立から救うこともある。一方、おせっかいは相手のおかれた状況への想像が欠けたとき、押し付けへと転じてしまう。日本の標準身長より二標準偏差低い(下位約2.5%に相当する)148cmの私は、イギリス留学中、日本より一回り大きな便器に座った際トイレの穴に落下しそうになり、「標準」から逸脱する不便さを体感した。想像力や共感性に自負があったとしても、生きづらさは当事者にならねば掴みきれない。私が巨人の困難を完全には理解できないことと同じだ。「奉仕」はときに「尽くす側/尽くされる側」という非対称な力関係を生み出してしまう。だからこそ、善意が権力や抑圧へと変質する瞬間に自覚的である必要がある。他者を想う厚かましさと、「無知の知」への自覚の両方を鍛錬し続けることが、私の考えるMastery for Serviceである。

国連世界食糧計画(WFP)リビア国事務所 インフォメーションマネジメント・レポーティング部署所属

草薙 柚季さん

関西学院千里国際中等部 2018年3月卒業
関西学院千里国際高等部 2020年3月卒業
関西学院大学国際学部 2024年3月卒業

オックスフォード大学にて修士号を取得(ITO財団生)。ニューヨーク国連本部で開催された国連女性の地位委員会において、外務省より日本政府代表団ユース代表を拝命。2024年、関西学院大学国際学部を首席卒業(同窓会賞受賞)。在学中は、ブリティッシュコロンビア大学への交換留学(井谷憲次奨学生)のほか、東ティモール、インドネシア、マレーシアなどでフィールド調査を行った。主な研究関心は、世界各国における移民への世論や、発達障害のある子どもとその親への教育である。

  • 20代
  • 研究開発職
  • 国際協力