「友だちの仕事」に
手を挙げる覚悟
中学部時代のある先生の言葉を今も覚えています。Mastery for Serviceは、人の役に立つために成長しようという話より、もっと厳しいものだ。むしろ、力なくしては誰のことも救えないという現実に、向き合い続ける生き方のことなのだ、と。その記憶は私がコピーライターという仕事を選ぶ原点になりました。中学部から大学、そしてFIGHTERSで出会った大切な仲間が、いつか何かを志した時に、その力になれる社会人になりたい。でも、もしもそれが、その人の人生を左右するほどのお金や、将来を賭ける場面だったとしたら。馴れ合いじゃなくて、他の誰かではなく自分こそが担うべきだと思える「力」を持っていなければ。22歳の時、コピーライターを仕事にしようと決めたのは、「友だちの仕事」に胸を張って手を挙げられる自分に、いつかなれると思ったからです。「好き」になれる仕事なら、自然と努力を続けられるはずだと思ったからです。卒業から10年経っても、まだまだ足りないことだらけだけれど、今でもずっと、そんな自分になりたいと思っています。誰かの勝負の瞬間に、誇りを持って隣に立てる、そんな自分にいつかなりたいと思っています。
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